2011年2月2日水曜日

裸婦のシリーズについて


わたしの作品は大きく分けて、1.山水 2.裸婦 3.花鳥 から成っています。
今回もこのシリーズで行くつもりです。
まず裸婦のシリーズについて、昨年と一昨年の作品を二点載せておきます。







この二点から次の展開を探って試作をしています。これを公開するのはちょっと嫌なのですが、まぁ仕方ない。見せてしまいましょう。




分裂しているのが分かるでしょ?
それぞれに、試作の意味があるのですが、詳しくは書かないでおきます。
一番上は長辺が140センチほどです。
一番下は作品に仕上げるつもりですが、この傾向には発展しません。これはどちらかというと、絵の具の使い方を試したものです。

今の感じからすると、一番上が近い気がします。色彩を入れようと思っています。

裸婦シリーズは「人間というのは何なのか?」というテーマでやっています。それで、結構変化があるのです。

山水については、後日アップしますが、こちらはもっと形になっていません。
早く見えて来ると良いのですが、まだ時間がかかりそうです。


田中様

コメントでは隠れてしまうので、コメントを載せてみました。以下です。
きっと長いドライブでしたでしょう。東京の西端、車窓からみえる風景は渓谷と山の景色に変わっていって、行けども行けども見つからない赤い橋だったのでしょうか。「妻の横顔」という表現に想像力が働きます。綺麗な景色とマッチして、ある、映画のシーンのようですね。そんな素敵な空間をお持ちの田中さんとのお仕事を充実させていきたいと思いました。W

明確な展示予定作品を示せないのですが

 そうですね、こちらの作品が分からないと困ると思うので、物を見てもらわないといけませんね。

 しかし、まだ動いているので、明確な形を示すことができないのが実情です。テーマ、技法が確定していません。さらに、習熟をしないとならないので、正直今は混乱状態です。
 これじゃ、何も決まっていないと同じですね。

 とはいえ、今までの延長であることは確かなので、それと試作段階の物を見てもらうことにします。

 ただ、これが予断となってしまうと困るので、裏切られることも頭に入れておいてくださいね。明確な形になるのは、もう少し先のことです。
 準備に1.2日下さい。

2011年2月1日火曜日

海野次郎さまへ

会場と会期が決定したということで、いよいよですね。

私の方は、少しずつ頭の中にあるものが像を結び始めた感じです。

そこで、次のステップとして、海野さんの水墨画の画像を何枚かこのブログに提示していただいて、それらのための展示空間のイメージを、数日後に載せたいと思っています

そのイメージをたたき台として、どんどん意見しあいながら、詰めていければ楽しいと思います。

このような進め方はいかがでしょうか。それでは、よろしくお願いいたします。

海野次郎さんと奥多摩

正月に海野さんのお宅を訪ねた。一昨年に一度、作品を拝見しに訪れている。

意図的というわけでもないが、住所も電話番号も持たずに車を走らせた。一昨年の記憶が頼りだ。

憶えているのは、赤い橋のたもとの坂道を上った左側にある、そのイメージだけ。それでどうしても見つからなかったら、「海野さんのお宅はどちらでしょうか」と地元の人に尋ねればきっとたどりつけるだろう、と。

探す楽しみ半分、不安半分。私がこの状態をきらいではないのが、同乗している妻にはたいそう迷惑なことはわかっている。

だが、そんなこととは関係なく、奥多摩の地形は、地図としてではなく、見たままの風景として私の頭にインプットされていく。

私にとって、「海野次郎さん=奥多摩」であるから、奥多摩のイメージを構築することは海野さんの世界のイメージを構築するためにかかせない。そのイメージは、俯瞰ではなく、道のレベルからつくられるべきだ。


東京都心の風景には山がない。都心で生活を始めて、かれこれ20年になるが、九州で山を見ながら育った私には、未だに多少の違和感が残っている。鉛直方向に立ちあがる山に囲まれて育った者たちは、山によって「守られる」感覚を共有しているのではないだろうか。山は、自分という人間を取り囲む被膜のようである。そんな人間が山の見えない平野で生活していると、守られる世界から放り出された感覚を持ち続けるのだろう。

奥多摩は天空が山と山とに狭められている。だからこそ、奥多摩湖というダム湖ができる。そのほとりという鉛直方向と水平方向との交点に位置する海野さんのお宅兼アトリエ「曇崋庵」で生み出される水墨画。

私は、そこに「守られる」感覚を見出し、ほっとする。そして、ようやく辿り着いたことにほっとして、横にいる妻の顔をうかがう。

2011年1月31日月曜日

会場および会期

会場と会期のお知らせです。

2011年6月27日(月)〜7月3日(日)
八重洲ブックセンター 8F 

作品はまだできていません。とりあえず試作段階。
イメージを確かめながら、技術的な方法の確認作業です。
こんな調子で間に合うのかと考えると怖いので、忘れるようにしています。