2011年4月22日金曜日

自然と都市

 展示会までの時間が迫ってきたので、グリッドフレームの田中、久保氏、AS-planの渡邊氏と会合を持つ。
 少し遠慮を取り払いつつと云ったところだろうか。なにしろ、やるべきことはやらないとならないし。

 都市と田舎(自然)について少し話をする。
 東京駅の前に、グリッドフレームによる空間を出現させるということの、根本的な意味だろう。

 私は山の中に住んでいるが、一番注意しているのは都市の消費的な価値観で自然を見ないことだ。
 積雪、崖崩れ、吹き荒れる風、そうした事どもに恐れつつ、敏感に反応して暮らすことが、奥多摩に住む価値なのだ。東京という自由空間へは3時間というフィルターを通過してでかける。
 もちろん厳しい自然は、美しく、豊かな自然をも与えてくれる。しかし、それは一瞬のことなのだ。

 田舎の地域社会は安定的で束縛の強い社会だ。
 それに反して、町や都会は自由を謳歌する空間であったはずだ。
 しかし、貨幣(マネー)がそもそも自由のための道具であったにも関わらずに、人を束縛する道具に成り果てていることと同じように、合理化、効率化されることで、都市もまた自由空間であることを失っている。

 場は呪術者によって再生されなければならず、社会もまた再生されねばならない。そうした呪術者を芸術家と呼ぶ。

2011年4月17日日曜日

2011年4月11日月曜日

案内状を入稿しました

 永らくこのブログの更新を中断していました。
東日本の大震災とそれに続く余波の中で、いろいろのことを考えていました。平静であろうと思ってはいても、心の深いところで大きな衝撃を受けていることがわかります。

今できることは、事態に対応しながらも、たんたんと与えられた仕事を進めて行くことだろうと言い聞かせています。
大切なのは、人間として生きることなのだと思うのです。

今日、案内状の入稿をしました。

2011年3月7日月曜日

課題について

ご感想、ありがとうございます。

確かに、絵の裏側については意識しなければなりませんね。額など、どのようなものをお考えなのか、をうかがって、お互いに意見を出し合って発展させていくのがよいと思います。

また、窓際の展示については、現場でなくとも実験は可能なので、早いうちにやってみたいと思います。今日みたいな雪の日は、窓際の展示もよいものでしょうが・・・。展示のころは梅雨の時期ですね。快晴を想定して、実験を進めます。

2011年3月5日土曜日

会場デザイン いいですね

 アイディア気に入りました。本の結界というのは面白いですね。
 スッキリとしたデザインなので、ちょっと驚いています。どちらかというと、グリッドフレームのデザインは物量感で迫っているように思えたからです。楽しみです。
 会場の形が見えてきた事で、こちらの制作も刺激を受けます。

 ちょっと気になる点を幾つか挙げておきます。
 書店側ガラス壁(本が並んでいるのだが)を通して中を見た時に、絵画のパネルの後ろ面を見せる事になりますね。
 となると、このパネルの背面処理について考えておく必要があるという事ですね。

 それから、外壁ガラス面に絵を並べた時、逆光になって絵が見えないという事はないでしょうか?(照明でカバーするとの計画のようですが) 
 この2点が気になっています。


 絵画見本を届けると約束しながら、実現できないでいます。思いの外に難航しています。
 このブログに挙げたのはアイディアの段階の物だったのですが、実際に作品に入ると二転三転して、思わぬ方向へすすんでしまい、正直何がなんだか分からない状態で、方向性を見失っています。
 なんとか、近日中に一点でも作品をお見せできるようにと頑張っております。ので、今暫くお待ちください。

2011年3月4日金曜日

展示空間のアイディア

「巨大な本の森の中をかき分けて進んだ中に、ポッカリと開いた空間」
本屋の売り場を森と感じていただくためには、売り場と展示空間の境界のガラス面に棚をつくり、イメージ図左側のように本をならべます。このような並べ方であれば、私たちで持ち寄っても十分な量を集めることができると思います。
本の森を抜けて、ポッカリと開いた空間には、神聖な場としての「山水」が配置されます。「山水」の展示は、展示会場の左側にに配置され、ゆったりと天井から下げられます。縦140センチ×横280センチの大作は、空間に入って正面の壁の前に飾られます。どの絵も、天井から下げるためには、壁際のピクチャーレールと照明の配線ダクトを併用します。
そして、展示会場を縦にカーブを描いて、鉄柱が連続するのは、木立と見立てています。この木立が、展示空間の中にさらに結界をなすものと考えます。それは、自然を受容する神聖な場から、東京のビル群を高みから見下ろしつつ、会話をするもうひとつの神聖な場への結界といってよいでしょうか。
鉄柱は幾何学的に計算されて並び、傾いているために、それぞれの間はある方向からしか通り抜けられません。3つの間隔毎に、立木仏としての、「裸婦」の作品群が天井から下げられます。
「裸婦」は、遠景としては木立に遮られて、全容を見ることができません。近くに寄って、初めて鑑賞することができる配置になっています。
木立の結界を抜けて、空へつながる窓辺へ出ると、テーブルを囲んで会話をするスペースがあります。窓辺に「花鳥」の作品群が並びます。
それぞれの作品には、スポットライトが当てられて、外からの光によって画面が遮られることのないようにします。(外窓面は概ね北向きにあるので、直射日光が絵に当たる可能性はほとんどないと思われます。周囲のビル外壁に反射した光が入らない限り。)
アイディアは以上です。
すっきりとしていて、会場全体が、和を感じさせるような構成になればよいと考えています。
(なお、会場の平面図を取り寄せることは可能でしょうか。できれば、照明の配線ダクトも図の中にあればありがたいです。)

展示空間


長らくお待たせいたしました。展示空間のイメージ1です。
説明は今晩詳しく書きますが、海野さんの「結界」というコンセプトを、私たちなりに空間化したものです。